away#3

Marvin, Welch & Farrar
■Take Her Away / Marvin,Welch & Farrar
シャドウズといえば、クリフ・リチャードのバックを務めたエレキ・インストゥルメンタル・バンドで、ビートルズ以前のもの、という認識が僕にはある。実際そのオールドスタイルは、60'sのビートブームから置き去りにされ、68年に解散(その後再結成)。そのシャドウズのg、ハンク・マーヴィンとブルース・ウエルチがニュー・ジーランド出身のgtr、ジョン・ファーラーと結成したのがマーヴィン、ウエルチ&ファーラー。そのグループ名からCS&Nを思い出すけど、シャドウズ時代の滑らかなel-gからac-gに持ち替え、絶妙なコーラスを聞かせるなど、共通項は多い。ただMW&Fの場合、ルーツとなっているのはフォーキーなものではなく、やはりポップだろう。71年の「Marvin,Welch &Farrar」はクレム・カッティーニ(ds)、デイヴ・リッチモンド(b)、アラン・ホークショウ(kb)をゲストに迎えたもので、シリアスと形容される部分はあるが、リラックス・ムードではなく緊張感ある音。でもどれもメロディアスで、英国ならでは音。クリフ・リチャードの"Silver Rain"、"Throw Down The Line"のカヴァーもいいが、のっけから圧倒される"You're Burning Bridges"、美しすぎる"Faithful"も素敵。"Take Her Away"にはビートルズの影も見られ、el-sitarも心地いい。
去年BGOより2枚目「Second Opinion」(まるちゃんに昔聞かせてもらった覚え)と2in1でCD化された。