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■Oh Lonesome Me / Bobby Charles
もちろんボビー・チャールズは例にベアズヴィル盤で知った(正確には「ラスト・ワルツ」が最初)のだけど、パフォーマーとしてよりも、ソングライターとしてニュー・オーリンズ産のR&B方面で、古くはチェス、そして64年から66年のジュウェル、ポーラ時代はヒット曲こそなかったものの、ファッツ・ドミノやクラレンス・ヘンリーらに書いた曲の作者として裏方として知られていたのだ。チェス時代のストレートな感じに比べるとジュウェル〜ポーラ時代の甘みを帯びた歌声は、実に心地いい。80年にPヴァインからLP化されたものを愛聴してきたが、90年に長門さんのヴィレッジ・グリーンから5曲足してCD化された。手元にあるのはこの「Lousiana Days」だけど、現在はWestside(UK)からもっと曲数の多いものが出てて悔しい。sswではありながら、ドン・ギブソンのカントリー・ヒットを取り上げた"Oh Lonesome Me"(ニール・ヤングが「After The Goldrush」でカヴァーしていて、僕はそっちを聞いたのが後だったけど、えらく暗く感じた)では、女性コーラスとのやり取りがなんとも能天気で楽しい。他にもジョー・コッカーのヴァージョン好きな"Jelous Kind"、ジェフ・マルダーもカヴァーしたファッツ・ドミノの"Walking To New Orleans"、エルトン・ジョンに"Crocodile Rock"というアンサーソングを書かせた"See You Later Alligator"も楽しい。
チャールズに関しては渡辺秀樹さんの素晴らしいサイトもどうぞ