ジャッキー・ロマックス

Home Is in My Head
■Home Is In My Head / Jackie Lomax
ジャッキー・ロマックスといえば、アンダーテイカーズのvoで、アップルの第1回リリースの1枚に選ばれた「Is This What You Want?」で鳴り物入りでデビューしながら(prodはジョージ・ハリスンだった)、セールス的に失敗しアップルを追われた(思えばジェームズ・テイラーもそうだった)人。71年にウッドストックに渡り録音されたのがこの2枚目。昔から中古でよく見かけた1枚ではあった。この路線ではジョン・サイモンがprodした次作「Three」に軍配が上がるが、2枚目も当初はサイモンのprodを希望したが、サイモンがタジ・マハールのツアーに同行したこともあって、実現しなかったといういきさつはライナーに詳しい。バックに加わっているのはブリン・ハワース(ここでは契約の関係でリッキー・レッドストリークの名前で)(g)、イスラエル・ザキュート(g〜これも変名っぽいなあ)、バグズ・ペンバートン(ds〜元アンダーテイカーズ)、トミー・カセッタ(b)、マレッサ・スチュワート、リンダ・ノーヴェンバー、ヘレン・マイルズ(vo)ら。ブルー・アイド・ソウルの範疇で語られる音楽で、ハワースのスライドが活躍する"A Hunred Mountains"や"Higher Ground"がいい。ラスカルズのエディー・ブリガッティが兄弟のデイヴとコーラスで加わった"Don't Do Me No Harm"もゆるい感じもいい。大半の曲でセルドン・パウエルのsaxがフィーチャーされ暑苦しい印象を高めているけど。