song#3

Wings at the Speed of Sound
■Silly Love Songs / Wings
味気ないジャケットという人もいるけど、実は(ジャケットは)気に入ってる。76年に中学2年だった僕にとって、ビートルズといえば出たばかりの編集盤「Rock&Roll Music」(未CD化)だったりするのだけど、初めて聞いたウィングスがこの曲、"心のラヴソング"。イントロは未だに謎の音だけど、メロディーメーカーとしてのマッカートニーのセンスが光る。とは言え、よくある評だが、民主主義を貫いた「バンド」(デニー・レイン、ジミー・マッカロック、リンダ・マッカートニーそしてジョー・イングリッシュさえ歌う)がゆえにマッカートニーと他のメンバーの力量の差がありすぎで面白くない。同じようなことをやってても前作「Venus & Mars」では有機的に働いたのに・・・
全米ツアーに向けて、「バンド」を強くアピールしたのにもかかわらず、肝心のツアーでここから演奏されたのは、マッカートニーの曲ばかり、なのでマッカートニー本人も実はよく判っていたのかも。