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Here Comes the Girls Vol.4
■Thank Goodness For The Rain / Peanut
西インド諸島のトリニダッド出身の女性シンガー、ケイティ・キッスーンは70'sに兄のマックと組んでマック&ケイティーとしてディスコっぽいポップソウルなシングルをヒットさせている。僕が実際に聞いたことあるのは、萩原健太氏の番組でかかった"Sugar Candy Kiss"('75#3UK) だけだけど、アメリカでは"Chirpy Chirpy Cheep Cheep"が#20まで上がるヒット(この曲は競作らしく、英国ではラリー・ストットのヴァージョンがヒットしたらしい)となった。その後ヴァン・モリソンやロジャー・ウォーターズのバンドのコーラス隊として活動。近年ではエリック・クラプトン・バンドで、スキャットを聞かせることが多く、"Wonderful Tonight"のエンディングなどが印象的。そのケイティー(日本ではカティーと紹介されていたが(^^;)がデビュー曲が、この"Thank Goodness For The Rain"。当時14歳で、ピーナットと名乗ったガールシンガーだった。65年パイから出たシングル。トロピカル調というかポップなメロディーが印象的なスペクター風作品。作者はV・Murtaghのクレジットがある。
この曲が入ったシーケルからの〔Here Come The Girls〕シリーズ第4弾「You Can Be Wrong About Boys」('93)はややトーンダウン気味だった。このシリーズにはずいぶん世話になったが、英ガールズはどうしてもペトゥラ・クラークやジャッキー・トレント、サンディー・ショウのクローン的になってしまう感じ。ゴージャスなサウンドもいいが飽きる。それでもこのコンピには、ホリーズをカヴァーしたダナ・ギレスピー、ブリット・エクランドの女優以前のシングル、アルマ・コーガンがアンジェラ&ザ・ファンズの名前で出したレアな曲も含んでいる。