fever#3

■Night Fever / Bee Gees
映画「サタディ・ナイト・フィーバー」は78年のアメリカのチャートを席巻したディスコ･ブームを象徴する1本だけど（続々とカットされたシングルはほとんどが大ヒット、リアルタイムでチャートに接していた僕は、すごいなあと思ってた）、映画を当てたRSOレーベルのロバート・スティグウッド（元々はクリームを手がけたマネージメントのボスで、オーストラリア出身）は、その勢いに乗って「Sgt.ペッパーズ」の映画版を作り上げたがこれはコケた。日本ではフィーバーという言葉だけが、独立して今でも死語ながらオヤジによって使用されている。
その映画のタイトル曲ともいえる、"Night Fever"は、なかなかファンキーなイントロ。かつてメロディアスな「ソフト・ロック」(今で言うソフロとは違う）で人気だったビージーズが踊れる音楽に転進したのは、70's半ばだけど、このサントラに収められた"Stayin' Alive"とこの曲で、ファルセットを多用したダンサブルなグループにシフトチェンジし終わったことを、強力にアピールした。