■■ジェット・ローラー・コースター('77米)

監督：ジェームズ・ゴールドストーン
主演：ティモシー・ボトムズ、ジョージ・シーガル、リチャード・ウィドマーク
70'sに多く作られたパニック映画は、天災もあれば人災もあった。人災の方は主にサスペンス方向に流れ、これがはまると「ブラック・サンデー」のような傑作が出来上がる。トミー･クックの原作を映画化した本作は、遊園地のジェット･コースターに爆弾を仕掛け、オーナーを脅迫する犯人の話。クールな犯人役にボトムズで、これは新境地だがミス･キャスト。この犯人の真意も、名前も明らかにされないまま話は終わる。主役のシーガルは刑事ではなく、安全省の役人で（ボトムズは脅迫金の交渉役にこの役人をを指名）でこれは結構変わっているかも。一方FBIの鬼捜査官がウィドマークで、この三者のやり取りが面白いと言えば面白いが、2時間ドラマのサスペンス物を見せられているようで、ダラダラと長い。あと20分短縮してもいい話だ。他にはハリー・ガーディノ、ヘンリー・フォンダ、スーザン・ストラスバーグ、ヘレン・ハント(子役でこれがデビュー)ら。遊園地のシーンでスパークスが演奏するシーンがあるが、相当なブツ切れ状態。コースターのシーンはそれなりの迫力がある。
Rollercoaster、Universal、1h59