together#3

Let's Spend the Night Together
■Let's Spend The Night Together / Claudine Longet
クロディーヌ・ロンジェを初めて聞いたのは、タツローの「サウンドストリート」だった気がする。この「はかなげな歌声」がなんとも可愛らしく思ったのだけど、80's当時LPを入手するすべもなくきたら、ロジャー・ニコルスのブレイクと共にA&Mサウンドなるものが日本でクローズアップされ、簡単に入手できるようになった。67年から70年まで5枚のLPをA&Mに残したのち、当時の旦那、アンディー・ウィリアムスのレーベル、Barnarbyに移籍。Barnarby第2弾で結果的に最後の作品となった「Let's Spend The Night Together」('71)では、ビーチボーイズポール・マッカートニージョン・レノンクリス・クリストファーソンニール・ヤング、グラハム・ナッシュ、レーナード・コーエンの曲を取り上げ、同時代のsswに目配せした内容となった。といっても基本線はA&M時代と変わらず、どんな激しいビートの曲もこのウィスパリング・ヴォイスで歌われると、力が抜ける。ストーンズのタイトル曲もしかり。日本では、かつてセンチュリーよりCD化されていたこともある。
クロディーヌ・ロンジェは71年当時はすでにウィリアムスと別居状態で、76年に愛人のスパイダー・サヴィッチが銃の暴発で亡くなると言う事件が起き、スキャンダラスな話題となった。クロディーヌは、30日間の実刑判決を受け、裁判後、弁護に当たった担当弁護士と再婚するというおまけも付いた。