night#3

Strange Company
■Long Hot Summer Nights / Wendy Waldman
マンドリンやらダルシマーを抱えて歌うフォーキーなsswと言うイメージがあるウェンディー・ウォルドマンだが、キャリアのピークともいえるWarner Bros時代は、日本ではリアルタイムで全く紹介されずに、リンダ・ロンシュタットのLPでコーラスとしてクレジットされるにとどまった。これって相当不幸なことだと思う。日本デビューとなったのは80'sのサイプレスに移籍後のこと。そこでは80's型ソリッドなロックンロールで、初期の繊細さはかけらもなかった。僕が初めて聞いたウォルドマンは78年のこの「Strange Company」で、それまでのフォーキーなイメージからロック的なスタイルに変身した1枚。prodはハートを手がけたマイク・フリッカーで、バックには、スティーヴ・ビアーズ(ds)、ピーター・バーンスタイン(b)、マーク・ゴールデンバーグ(g)の後のクリトーンズの3人にクレイグ・ハル(g)で、ずっと聞いてた人なら、ハードな音作りにビックリしたろうなあ。今でこそ、なかなかカッコイイとも思えるけど、80's半ばにこれを聞いたときは、なんか煮え切らないなあとすぐ手放した記憶。ベストトラックは、シングル向きの"Long Hot Summer Nights"で、クレイグ・ハル(ランディー・マイズナーの2枚目に参加)のツボにはまるスライドgをフィーチャー。他には"Fool To Let Him Slip Away"、"Hard Times"など佳曲多し。