time#2

Best of
■No Time Like The Right Time / The Blues Project
ブルーズ・プロジェクトというとアル・クーパーの本格的なキャリアのスタートとして語られることが多いNY出身のホワイト・ブルーズ・バンド。といってもガチガチのブルーズではなく、フォーク、ジャズ寄りのクロスオーヴァーな音で、本質に迫ろうと切磋琢磨したバターフィールド・ブルーズ・バンドあたりとはスタイルがかなり違う。今聞くとどことなくガレージっぽさもあって新鮮。デビューはライヴで「Live At The Cafe Au Go Go」('66)。最初期にはトミー・フランダース(後にVerveからソロあり)というvoがいたが、脱退後ダニー・カルブ、クーパー、スティーヴ・カッツが主導権を握りあう。オリジナルLPには未収録だった"No Time Like The Right Time"は、67年のシングルで、僕がはじめて聞いたのはLPで出てた「Nuggets」シリーズからだった(ライノ製)。畳み掛けるようなイントロと途中のサイケなorganがなんともチープで、カッコイイ。voはアル・クーパー。バンドはクーパーとカッツがBS&T結成の為脱退してバンドは、アンディー・カルバーグとロイ・ブラメンフィールドを中心にシートレインへと移行。
89年にライノから出たこのアンソロジー「The Best Of Blues Project」は再結成後の音源を含んでいるが、やはり初期のものがいい。限りなく白いブルーズだけど。