closer#2

As Safe As Yesterday
■Growing Closer / Humble Pie
スモール・フェイシズ解散後、スティーヴ・マリオット以外の3名はロン・ウッド、ロッド・スチュワートとフェイシズを結成する(デビュー作は当初スモール・フェイシズ名義でリリース)が、マリオットは、元ハードのピーター・フランプトン(g,vo)、ジェリー・シャーレー(ds)、グレッグ・リドレー(b,vo)とハンブル・パイを結成。イミディエートから「As Safe As Yesterday」でデビューしたのは69年のこと。A&M時代のゴスペルっぽい音とは初期はずいぶん印象が異なる。まあハードロックだけど、スライドを使ったアーシーなもの("Stick Shift")、ビートもの("Butter Milk Boy")、サイケデリックなやつ("I'll Go Alone")などいろんな要素が混沌としている。そのごった煮感が初期のハンブル・パイの魅力だろう。フランプトン脱退後は特にアーシーなやつは急速に影を潜め、マリオットの好みの白人によるゴスペル・ロック路線となってゆく。
"Growing Closer"はアコースティックな音作り(fluteを吹いているのは誰?)にマリオットの熱いharpが絡むイントロが素晴らしい。まさに混沌だ。初期のトラフィックっぽいところもある。