#6 東京篇2〜新宿東口

Slippin Away
89年から95年まで勤務の為東京にいたけど、この時期はある程度自由になるお金もあったし、独身だったから、猟盤と映画と芝居の日々だった。それまで何度も買い付けに東京へは来てたけど、やはりそこに住んでの猟盤となると、いろいろ違うのだ。しばらくは当時の東京のレコ屋の話を。

最初に住んだのが都営新宿線の西大島だった。勤務は錦糸町だったけど、バスで10分くらい。JRなら総武線の亀戸が一番近かった。不幸にも地元にはレコ屋はなかった(そもそも東東京ってそういう文化がなかったのだ)が、西大島のダイエー(今はないだろうなあ)の中にあったレコ屋ではたまに中古盤もあった。そこで唯一買ったのはクリス・ヒルマンのファースト、日本盤サンプル。

仕事帰りに猟盤は出来なかったが、休みには都営新宿線で新宿に向かう。都営新宿線新宿駅と言うのは、JR西口東口よりも南口が近かった(南口はいまでこそ高島屋が出来て辺りの風景が変わってしまったけど、その頃は競馬関係の人々で、西口以上に雰囲気はダーティーだった)ので、新宿三丁目で降りる。丸井の地下には、ヴァージン・メガストアがあった。外資系のショップといえば、タワー、HMV、ヴァージンの3つが有名だったが、本家のタワー(US)と日本のヴァージンは今はない。三丁目は、紀伊国屋の下、シアター・トップス(よく通った)を通る。近くの帝都無線は今あるかわからないがフツーの総合店。近くにRECというすごい品揃えのレンタルCDショップがあって、御茶ノ水ジャニスと同じくらい世話になった。ここのレンタル落ちでいくつか買ったけど、結局自分が以前借りたものだった(マザーグース、ホーボーズ・コンサートetc)晩年(つまり95年頃)にはTsutayaの大きな店も出来てた覚え。東口は猟盤というよりもむしろ芝居関係でよく行った。先のトップス、シアター・サンモール、シアター・モリエール紀伊国屋ホールetc