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It's a Heartache
■It's A Heartache / Bonnie Tyler
「女ロッド」なんて呼び方を当時はされたけど、これって差別的なニュアンスがあるなあ。ウェールズ出身の女性シンガー、ボニー・タイラーのあのハスキーな声は、ポリープ手術の為、歌うことを禁じられていた時期に歌った為になってしまったとある。デビューは75年だけど、その頃はあんなハスキーな声ではなかったのか? 78年にRCAから出した"It's A Heartache"は、カントリー・チャートでも#10(ポップ・チャートでは英#4,米#3)まで上がるほどの大ヒットとなったけど、しみじみとしたメロディーとザラザラした声が妙にマッチし、元々カントリー系のバラードかな?と思わせる感じだった。僕がカントリーっぽく感じるのは、メロディーだけではなく歌詞もそうで、まあ傷心の歌なんだけど、nothing but a fool's game、なんてフレーズに共感したりする。「It's A Heartache」('78)から。
上の画像は30曲以上入って1200円台という超廉価盤CD。

一般的にはこのあとCBSに移っての、ミートローフを育てた大げさロックの大家、ジム・スタインマンprodによる"Total Eclips Of Heart"だろう。英米#1になったドラマティックな曲は、videoも印象的だった(今見ると何だ、って感じだけど)。それから日本では麻倉未稀がカヴァーした映画「フットルース」からの"Holding Out For A Hero"がヒット。そのカヴァーはドラマ「スクール・ウォーズ」の主題歌で、まあなんというかもういいわって感じ。こういうのがロックと勘違いされたのだ。