she's#2

Complete Mercury Recordings
■And She's Mine / Spanky & Our Gang
日本の洋楽ファンは、当のアーティストの動く姿を見る機会が圧倒的に少なく、見た目よりも音を重視する傾向がある。音から想像を膨らませるのだけど、You Tubeで動く姿を見ると、なんかイメージ違うなあ、と思うことも多い。ソフト・ロックというか男女混声コーラス・グループとしては、僕の中で最高のレベルにある、スパンキー&アワー・ギャングだけど、元々ヴォードヴィルというか、漫談的要素があることは知っていたけど、You Tubeでそのステージを見るとビックリ。太目のスパンキーの豊かな表情が(特に眼!)十分に笑いを取っている、コミカルなステージ。ヒット曲も多いが、ジェリー・ロスによるハッピーでフラワーなイメージと、ステージで鍛えた絶妙なコーラスそして笑いを取れる部分で人気も出たんだろうなあ、と想像する。
68年の「Without Rhyme Or Reason」からの4枚目のシングルとなった"And She's Mine"(ちなみにカットされた4枚中一番ヒットしたのは放送禁止になった"Give A Damn"(#43))は、メンバーのケニー・ホッジズの作品。爽やかな印象を残す佳曲だ。69年にグループは解散(ちなみに日本のピンキーとキラーズはスパギャンのいでたちに影響されたものだと言う)している。
画像はHip-Oから出た完全版ボックス。う〜んちょっと手が出ないなあ。
初めてスパギャンを聞いたのは、タツローの「新春放談」だった気がする。「Greatest Hits」がCD化された年で、オリジナルアイテムがCD化されないと意味がない、とタツローは語ってたけどあれから15年はたっているが、未だにちゃんとした形での単体のCD化はない(その間、この3枚目以外はLPで見つけて購入したが、96年の20曲入りベストCDを買った後、1枚目と4枚目のライヴと「Greatest Hits」のCDは放出した)。


後半は音と口があってない。前半はジャグバンドスタイルでコミカルなネタもあって一見の価値あり。