■■■ゴジラ('54日本)

ゴジラ [DVD]
監督:本多猪四郎
主演:宝田明河内桃子志村喬、平田明彦、堺左千夫
オールナイト上映が一番似合うのは、やはり東宝特撮ものだろう。僕が大学生の頃何回目かのゴジラ再評価があって、それが85年版「ゴジラ」へとつながっていった。この初代ゴジラをはじめて見たのも、そんなオールナイト上映だった。その頃は派手さがない事、一作目のつき物の説明的な内容が、古くさく感じたけど、久しぶりにじっくり見るとよく出来ていると感心する。以後のすべての怪獣映画に影響を与えたシーンの多いこと。終戦から9年とは言っても、戦争の影が人々の生活に重い影を残している(「また疎開か」、とか、「(天国の)お父ちゃまのところへ行くのよ」と言って台詞、更に芹沢博士の眼帯は戦争で受けた傷だろう)。芹沢(平田)と緒方(宝田)と恵美子(河内〜この後しばらくして映画を退き舞台方面で活躍するも「VSデストロイア」で奇跡のゴジラ映画復帰を果たす)のロマンス的なもの、モンスターを島の守り神として設定など、古式ゆかしい約束事にのっとった脚本もいい。原作というかキャラクター設定は香山滋
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