林檎
■Sunday On The River / Magna Carta
お歳暮で頂いたリンゴがことの他美味しい。僕は果物の王様は梨だと思ってるけど、リンゴもなかなか侮れない。サンふじなんだけど、ふじとの違いは袋をかけて育てるか、かけないで育てるか(かける方がふじ)らしい。
リンゴのジャケットというと思い出すのが、英国フォークロックのマグナ・カルタの3枚目。画像は木箱のままだが、変形ジャケなので、箱を開けるとそこにリンゴという凝った作りになっている。少し前にユニバーサルから出た紙ジャケCDもそれに則った作り。
マグナ・カルタは、「Seasons」('70)という大作がプログレ方面でも知られているグループで、基本線はフォークなんだけど、この「Songs From Wasties Orchard」('71)では、ややロック色を強め、フォークロック的な味になっている。もちろん英国らしい、湿った土の香りがする、どちらかというと今くらいの季節によくあう音(「冬の朝聞きたいセレクト」は、今回流れてしまったけど、英フォークロックをならべようかな、とも思っていた)。クリス・シンプソン(g,vo)、グレン・スチュワート(g,vo)にデイヴィー・ジョンストン(g,perc)の3人組で、今作から加わったジョンストンは、後に黄金期のエルトン・ジョン・バンドに引き抜かれる形となるが、ここではmandolin、sitar、harpsichordを駆使し、ヴァラエティに富ませている。
"Sunday On The River"はどことなくエキゾティックなムードをたたえたもので、ジョンストンの弾くsteelっぽいさりげないトーンが素敵。リリースはVetrigoから。