07年のガッカリちゃん2
後半戦へ来ると、各方面からお叱りがきそうな雰囲気ですが・・・
▼Just Roll Tape:Stephen Stills(Eyewall/Rhino'07)
突如リリースされたスティルスの未発表音源。全編アコギの弾き語りという点で、豪快なバンドサウンドを好む僕としては、大いにマイナスなんだけど、どこかで聞いたことあるようなものばかりで、蔵出しとは言え、新鮮味に欠けた。熱心なファンの間では快挙の声もあがったけどね。
▼Thru Traffic:東北新幹線('07ヴィヴィッド)
これはもう僕の一方的な思い込みだった。鳴海寛と山川恵津子が82年に組んだデュオの唯一の作品。八神純子のツアー・メンバーだった二人らしく、八神に代表されるアーバン・ソウル的なAOR色が濃い。まあ僕が好みとは到底思えないのだけど、渡辺満里奈の諸作品で素晴らしい仕事をした(作編曲、コーラス、kb)山川恵津子だけに、ひょっとしたらという期待もあったのだ。voの大半は鳴海がとり、山川は"Up And Down"、"Cloudy"などで歌う。きっとAORファンには待望の傑作なんでしょう・・・
▼ジェイムズ・ヘンドリックス('01ユニバーサル)
宇田和弘さんが書いたDIGのディスク・ガイド・シリーズ「West Coast Rock」で取り上げられていて購入。一口にカントリー・ロックと言ってもいろんなタイプがあることは重々承知していたが、このtoo muchなストリングスには参る。悪くはないんだけどさあ。ここで紹介済み。
▼ディス・イズ・アス:ハーモニー・グラス('07エム)
「Vanda」誌的「ソフト・ロック」はエディソン・ライトハウスなんかも含んでしまって、僕は大いに異論あるのだけど、ブリティッシュ・ハーモニー・ポップとかいわれてる、バブルガムな音は、セレクトでいくつか聞いてまあよかったから、買ってはみたものの、これなんかちょっとハデハデなポップスで好みに合わなかった。非常にマニアックなエムというインディーからのリリース。ハーモニー・グラスはトニー・リヴァースという英国のセッション・シンガーがいたグループ。
▼LAMF:バンキー&ジェイク('98ヴィヴィッド)
ジョニー・サンダースではない。1枚目でグッド・タイミーな音を出してたバンキー&ジェイクの2枚目('69)。なんかよくわからない音になっていてさっぱりだった。フィフス・アヴェニュー・バンドみたいな感じを期待すると拍子抜け。