08004■■初恋('07日本)

監督：塙幸成
主演：宮崎あおい、小出恵介、宮崎将、小嶺麗奈、柄本祐
三億円強奪犯人は女子高生だった。このコピーに惹かれてみると痛い目にあう。68年の東京を舞台とした青春映画。ネットで見るとおそらくは若い人たちだろうけど｢切ない」のオンパレードで、そういう気持ちに全然ならなかった僕とはやはりジェネレーション･ギャップか。60年代の風俗なしではこういう映画は描きようがない。金があれば｢三丁目」みたくCGで作るが、なければロケとなる。現代の日本ではそういう風景は皆無なので、60's風のところを想像で補っているけど、なんか興ざめ。宮崎あおいという人はうまいと思うけど、主人公のみすずはもっとトゲトゲしい感じの女優の方がよかったか。原作は｢犯人であることをカミングアウトした」謎の作家、中原みすず（主人公と同じ名前）の同名作品（リトルモア）。久々に見た小嶺麗奈が脱いでた(初ヌードとは信じられない）のがもうけた感じ。犯人を演じた宮崎が、現金護送車に向かって話すシーンで、女と気がつかない行員はバカだ。