08005■■ゴジラ・エビラ・モスラ・南海の大決闘('66日本)

ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 [DVD]
監督:福田純
主演:宝田明水野久美、砂塚秀夫、渡辺徹、伊吹徹、当銀長太郎、平田明彦
シリーズ第7作。前作「怪獣大戦争」は人類の味方のような描かれ方で賛否両論を呼んだ、従来の東宝SF映画ゴジラシリーズがドッキングした形。今回は若大将シリーズや和製スパイアクションの珍作「百発百中」の福田純が、本多猪四郎に代わってメガホンを取る。ここでも、「赤い竹」なる秘密結社と拉致されたインファント島の人々を助ける為に戦う若者たちが主役で、怪獣たちは傍役となっている。南の島を舞台としているため都市部を破壊するシーンはなし。評判悪いエビラだけど、僕は造形的に好きだなあ。若大将の監督という事もあって、ゴジラに「ボカア〜」と加山雄三の真似をさせたり、いよいよウケ狙いの線。インファント島(小美人はピーナッツに代わってペアバンビ)の娘役の水野久美場狩りが目立つ作品となった。実際65〜66年にかけての水野の奮闘ぶり(ゴジラシリーズ以外に「フランシュタインと地底怪獣」その続編の「サンダ対ガイラ」にも出演)はすごい。元々は「ロビンソン・クルーソ作戦〜キングコング対エビラ」という企画でスタートしたものだが、コングの代わりにゴジラ起用となった。