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ベイビー・カム・バック?ベス
■Baby Come Back / Player
ジャンルも違う全然別のバンドが、1人の人物を通してつながるって事もある。ロジャー・ディーンのイラストで有名なパラディンというバンドが70's初めにイギリスにあった。僕の認識では、後にスナフー、プロコル・ハルムのピート・ソリー(kb)がいたバンドなんだけど(ラテンっぽい曲もあって、ブリティッシュ・ラテン・ロックと呼んでる人もいた)、ここのgのピーター・ベケットは解散後渡米、いくつかのバンドを経て結成したプレイヤーで大きくブレイクする。ウエストコーストとあいまいに言われるが、プレAORな世界。僕はこの"Baby Come Back"が#1となった77年の1月のことを覚えている。キャッシュ・ボックス誌の電話インタビューで日本一早いチャート情報を届けていた「ナガオカ・ワールド・ミュージック」か、NHK−FMの「リクエスト・コーナー」(石田豊さんだったDJは)だったか、どちらかで聞いたこの曲はAORがまだ一般的ではなかった時期だけに、「大人な」感じを受けたのだ(その後すぐに飽きるが・・・)。メロディアスなポップ・ロックと言ってしまえばそれまでだが、ファルセットを生かした作り、今聞くと懐かしいシンセの音、エンディングに聞かれるエモーショナルなgソロなどどれも魅力的だった。レーベルはRSOで、この年ビージーズで大当たりする。