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A Nod's As Good As a Wink to a
■Stay With Me / The Faces
フェイシズというバンドは、実は聞くのと見るのとはずいぶん違う。聞く分ではルーツ的な味わいも持つロックンロ−ル・バンドと言う印象なんだけど、動く姿を見ると(今ならいろいろ手軽に見られる、凄い時代だ)、そこに当時最先端のロック・ファッションをまとった、とか、ワルな感じを滲み出させる、とか、そういったイメージが付く。いわゆるルーツ系はどっちかというとファッション的には、地味系なので、これは意外。最もロックの華やかな部分を代表するロッド・スチュワートのバンドだもの、とは言ってもルーツ部分を担うロニー・レインも動画ではなかなかオシャレだ。
さて72年の「馬の耳に念仏」(という邦題があまりに浸透した「A Nod As Good As A Wink」)からのシングルでおそらくは、一番知られたフェイシズの曲が、この"Stay With Me"。つんのめるようなイントロからゆるやかに本編へ始まるあたりがなんともカッコイイ。作ったのはロン・ウッドで随所にスライドで決めていて、カッコイイ。