このハモ聴 #6ポコ

Indian Summer
● Find Out In Time / Poco
僕の一番好きな時期のポコは、Fab4と呼ばれる4人体制(ポール・コットン、ラスティ・ヤング、ジョージ・グランサム、ティモシー・シュミット)の頃で、この70's半ばの力強いポコを一度生で見たかったなあとつくづく思う。ティモシーがイーグルスに加わると力量が落ちてしまうのだ。
その時代のラスト作が77年の「Indian Summer」。abcから出た3枚目でこの後、abcはMCAに吸収されてしまうのだけど、皮肉なことにそれまでパッとしたレコード・セールスを上げられなかったポコは、ポップになった「Legend」でブレイクするのだ。全編でラスティの緩やかなsteelが鳴り響いているが、コットンの切れ味鋭いgも健在で、多くの曲で聞かせる歌声も魅力。その中でティモシーがハーモニカを吹き歌う"Find Out In Time"は懐かしいスタイルのカントリー・ロック。ラスティーのmandlin、banjoもフィーチャーされ、タイプこそ違うけどイーグルスが同時期の「ホテル・カリフォルニア」でやった"Try And Love Again"(奇しくも歌うはティモシーの前任、ランディー・マイズナー)を思わせる(あれも懐かしいカントリーロックという感じだった)。ロビー・トンプソンとの共作。