smile#2

One House Left Standing
■Smile Your Blues Away / Claire Hamill
クレア・ハミルという人は最近はニューエイジ的な音楽をやっているらしいが、70'sはアイランドとコンクから2枚ずつLPを出していたsswで、ほんわかした雰囲気がとても愛らしかった(もちろんリアルタイムでは知らない、僕がその存在を知るようになったのは、90's後半になってから)。
71年のデビュー作「One House Left Standing」は、ジョン・マーティン(g)、テリー・リード(g)、ジョン・ホークン(kb/ルネッサンス)らが参加したフォーキーな内容で、デイヴィッド・リンドレーのsteelの入った"Consumation"などメロディーの美しい曲もあるが、英国らしい陰りのある曲が多い。陰影に富むと書くとカッコイイが、要は少し陰気なのだ。それにクリアなクレアのvoが乗るとなんともいえない寒々とした感じになる。そんな中この"Smike Your Blues Away"は、リンドレーがbanjo,fiddleまで弾く大活躍ぶりで、なんとも楽しい。ブルーな気持ちを笑って忘れちゃえ、って感じなのかな。
それにしてもジャケットは怖い。ホラー映画のようだ。本当はもっとキュートな人なのに。