smile#3

Anthology
■Just A Smile / Pilot
初めて聞いたパイロットの曲は、ヒット曲の"Magic"ではなく、この"Just A Smile"だった。確かドジ達こと田畑達志の「オール・ナイト・ニッポン」だった気がする。僕が熱心に深夜放送を聞いてたのは76年でこのあと本格的に洋楽に目覚め、興味もAMからFMに移ってゆくので、76年はじめか。この曲は"Magic"ほどヒットしなかったけど、パイロットの1枚目「From The AlbumOf The Same Name」の1曲目だった。パイロットはアラン・パーソンズがprodした4人組で、元ベイ・シティ・ローラーズのメンバーがいたことからわかるようにTV向けのアイドルっぽい作りのはずだったが、意外にも音楽はしっかりしていて、バブルガムと言うよりは、EMIの正統的な流れの(つまりはビートルズ〜バッドフィンガーとつながる)ブリティッシュ・ポップだった。日本でも根強い人気があって、解散後も熱心なファンサイトがあったり、デイヴィッド・ペイトンのソロ・ライヴが実現したり(若いファンによる再評価はやはりパワーポップ人気だろう)した。アルバムの出来としては、次の「Secind Flight」の方が上か。
このジャケット写真は昔からよく見る「Anthology」という米盤LPだけど、RCAにもPilotという別バンドがあって(ロッド・スチュワートの初期作品に加わっていたマーティン・クィンテットン(g)参加)、僕はてっきりそれかと思っていた。いかにもかっこ悪い。