just#2

Warmer/アメリカン・モーニング
■Just When I Needed You Most / Randy Vanwarmer
ランディー・ヴァンウォーマーのこの曲は、"アメリカン・モーニング"なる珍妙な邦題で知られるメロディアスなナンバー。一説には"アメリカン・コーヒー"が一般的になった頃(78年)に流行ったから、こういう邦題と言われてるけど真偽の程は? 当時Beasvilleレーベルの契約がワーナー・パイオニアから離れて、CBSソニーになるまでのタイムラグがあって、その間この曲の日本盤は出なかった。僕はNHK-FM日曜夕方の「リクエスト・コーナー」(DJは石田豊さん)で聞いていて知ってたけど、なんと繊細な歌声だなあ、と思った覚えがある。ウッドストック録音で、途中ジョン・セバスチャンのautoharp(これはハーモニカではなく、ハープね)のソロがある。Monaさんに指摘されるまで、女々しい歌詞という事には気づきもしなかったけど、改めて読むと、確かに女々しい。特に繰り返される部分は怨み節だ。日本ではAORの人として人気があった(手を変え品を変え、CMに使われた)けど、Bearsvilleに残した数枚のLPはテクノポップ風、パワー・ポップ風といろいろだった。
この曲には余話があって、アップル、RAKからシングルを出したホット・チョコレートのトニー・ウィルソンが、ヴァンウォーマーのこの曲に新たなヴァースを加え(もちろん本人の了承の下で)シングルとしてリリースしている。ヒットはしなかったけど、Bearsville Box Setに収録。更に晩年のポール・バターフィールドがこのウィルソン・ヴァージョンをステージでカヴァー。独ロックパラストのTVライヴの音源(gはバジー・フェイトン)もこのボックスに収録されている。

04年に亡くなっている。