女性名#2

ファー・カナル(紙ジャケット仕様)
■Balla For Bridget / Jody Grind
トランスアトランティックというのは、英フォーク系のレーベルだけど、思い出したようにハードロック・バンドのLPをリリースしていた。ジョディ・グラインドは、セッション多数のティム・ヒンクレーを中心とする3人組で、69年のデビュー盤「One Step On」の後ヒンクレー以外の2人が脱退。
70年の「Far Canal」では、ピート・ギャヴィン(ds)、バーニー・ホランド(g,b,vo)にヒンクレー(kb,vo)の編成になっている。ハードロックではあるが、あの当時のブリティッシュ・ロックの常でジャズやブルーズからの影響も大きく、ある意味プログレ的でもある。イエスがハードロックをやったような"Plastic Shit"、アコギを使ったイントロから徐々に盛り上がりを見せる"We've Had It"がクライマックス。この"Ballad For Bridget"は一転してジャジーなインストで、ハモンドを弾く事が多い、ヒンクレーがピアノを弾くもの。前曲との落差は大きいがこれもあの時代らしい。
本作後解散、ヒンクレーは以後積極的にセッション活動を続けるが、スティーヴ・マリオットやヴィネガー・ジョーなどの仕事で知られる。また自身のバンド、ヒンクレーズ・ヒーローズを率いてライヴ活動を行っているが、これにはパトゥやストリートウォーカーズのメンバーも参加。
ホランドは、マックス・ミドルトンらとのハミングバードに、ギャヴィンは、ヘッズ・ハンズ&フィート、ヴィネガー・ジョーに参加している。
ブリジットで思い出すのは、バルドー(女優、歌手)、フォンティーヌ(歌手、女優)、フォンダ(女優)、セント・ジョン(歌手)かな。昔のフランスの女優って歌を歌うことがフツーだった気もする。