女性名#4

Big Town 2061
■Janie / Paris
フリートウッド・マックで不遇な時代を過ごした(セールス的に成功しなかった事はもちろん、マネージメント揉めて、かなりきつい契約でライヴ活動を行わざるを得なかった事、さらに自分が抜けてバンドがブレイクしたと言う歯がゆさ)ボブ・ウエルチが76年に結成したのがこのパリス。日本では渋谷陽一が新世代のハードロックと持ち上げ、一部で人気を博したものだが、76年のセカンド「Big Towne 2061」をリリースした後解散している。マック時代の音とはかなり違う印象を後になって聞くと受けるが、ウエルチ自身新たな試みとしてソリッドなロックンロールに挑戦したようだ。解散後ソロになった時は当時の言葉で言うソフト&メロウ的な展開を見せる。
さて"Blue Robin"で始まるこの2枚目は、シャープなgを全編フィーチャーしているが、グラムロック的なムードも感じられる。メンバーはジェスロ・タルワイルド・ターキーのグレン・コーニック(b,kb)と後にイギー・ポップのバンドに加わるハント・セールス(ds,vo)にウエルチ(g,vo)。
ドラマティックな展開の"Janie"は、今聞くと安っぽいシンセのイントロで始まるが、きっとあの時代これはシンフォニックなスタイルだったんだろうな。