女性名#5

RICK SINGS NELSON / RUDY THE FIFTH
■Sweet Mary / Rock Nelson & The Stone Canyon Band
リック・ネルソンと言えば映画「リオ・ブラボー」にも出演していたが、50's後半から60's前半に人気がピークだった(当時はリッキー・ネルソンと言っていた)男性シンガーで、その彼が60's後半にディランに傾倒して、カントリー・ロック(元々カントリー的な指向はあったが)に目覚めたのが、ストーン・キャニオン・バンドを結成した69年ごろの話。70年にデッカから出たライヴ盤「In Concert」がそのデビュー作だけど、元ポコで後にイーグルスのランディー・マイズナー(b,vo)、マイズナーのザ・プアー(ポコ以前に参加していたバンド)の同僚、アレン・ケンプ(g)、パット・シャナハン(ds)そしてトム・ブラムレー(steel)にネルソンの5人だった。
続く2枚目の「Rick Sings The Nelson」ではマイズナーに代わってティム・セテラ(b〜シカゴのピーター・セテラの弟)が加わっている。どの曲も愛らしい素朴なカントリー・ロックンロールで、まあsteelが入ったロックンロールと言う程度のカントリー・ロックなんだけど、シンプルで心地いい。"Sweet Mary"はドライヴするロックンロールで、なかなか熱い。マイズナーの特徴あるハイトーンのコーラスが聴けないのは残念だけど。このLPは通算5枚出たストーン・キャニオン・バンドのLPの中で個人的に一番好み。"The Reason Why"における枯れた味わいも聞きものだ。