女性名#6

Live Indian Summer
Princess Olivia / Al Stewart
僕が熱心にアル・スチュワートを聞いてたのは「Year Of The Cat」以降しばらくで、81年に出た2枚組ライヴ「Indian Summer」は大学に入った年だった。即購入したけど、4面中3面がライヴで1面がスタジオの新録になっている。久しぶりにこのスタジオものを聞くと、いかにも70's後半のポップロックな音だわ、と再確認。いわゆる打ち込みの音はまだないけど、kb/syn類の多用など、当時はなんとも思わなかったけど、今の耳では人工的な感じがかなりする。"地獄の黙示録"をなぞったような"Here In Angola"、ヘヴィな曲調ながら派手なg(アダム・ユーマンだろう)が炸裂する"Pandra"などそれほど色あせてない曲があって、意外とビックリ。ベートーヴェンの"歓喜の歌"の一節がイントロに盛り込まれた"Princess Olivia"は、繊細さから程遠いアル・スチュワート流のポップ・ロックンロールで、派手なsynソロ(元ナチュラル・アコースティック・バンドのクリシア・クリスティアンが弾いてるのか)もあったりと、実に居心地悪い。それでも昔これが一番好きだった事もあって、相当久しぶりなのにしっかり覚えてるとは、すごい。
残りの3面は、かつて「Live At Roxy」のタイトルでCD化されたことがあったけど、現行のCollector's Choice MusicからのCDはオリジナル・フォーマットのまま。バックはピーター・ホワイト(g)率いるア・ショット・イン・ザ・ダーク。ブライアン・サヴェージ(sax,fl)のパートが増えている。