女性名#11

Sneakin Sally Through the Alley
■Sneakin' Sally Through The Alley / Robert Palmer
ヴィネガー・ジョー解散後、看板voのエルキー・ブルックスと同様ソロになったロバート・パーマーは、74年ニュー・オーリンズへ渡りアラン・トゥーサンのprodのもと強力なファンク・ロックな傑作を作り上げた。それが「Sneakin' Sally Through The Alley」。当時日本では紹介されず、後になってミーターズローウェル・ジョージつながりで再評価されたものだけど、僕の持ってる英Islandの再発LPではバックミュージシャンはノークレジットだし、ちゃんと紹介されてるものも少ないので、ミーターズとローウェル以外に誰が加わっているのかは不明。
この曲は冒頭の3曲メドレーの最後を飾るもので、元々はトゥーサンがリー・ドーシーに書いた曲らしい。今回初めてそっちも聞いたがなんとも微笑ましい。

伝統的なニュー・オーリンズのビートと現代的なファンキーなリズムがうまく絡み合った最高のナンバーで、ジョージの弾くネバついたスライドとclavinet、更にharmonicaが交差する世界は、かなり温度が高い。当時NMM誌では、フランキー・ミラー、ジェス・ローデンといった英国のブルー・アイド・ソウルなシンガーがこぞってニュー・オーリンズ詣でをした様子を記事にしていた記憶がある。