#1ジョン・セバスチャン

マイミクさんたちがやってる「極私的名盤」のコーナーだけど、名盤と言う響きがイマイチ好きでない(のわりにmixiの名盤コミュに参加してるけど)僕としては、大好きだけど、大声で名盤とはいえない偏愛盤をセレクトしてみました(とりあえず100枚くらいあるでしょう)

■Welcome Back / John Sebastian
Welcome Back
まずはジョン・セバを。いやはやネットを始めるまで、ジョン・セバスチャン好きなんて人がそんなにいるとは思わなかったけど、この界隈ではまず、きよさん、という方がいて、更にkeiさんがいるというなんとも心強い状況。今でこそ、そこそこの認知度もあるけど(元スプーンフルという肩書きなしでも)、昔は違った。知ってる人がいてもスプーンフルとウッドストック止まり。
僕が初めて聞いたセバスチャンのソロは、80's初めに唯一カタログに残っていた「Welcome Back」('76)。ホントこれ意外はどれも入手困難だったのだ(だから渋谷のレコファンで、ファーストを1200円くらいで見つけたときは飛び上がるくらいうれしかった〜80's半ばの話)。
さて前作「Tarzana Kid」は当時日本発売も見送られたけど、本作は違う。だって大ヒット曲"Welcome Back"ありきだから。ジョン・トラヴォルタが主演したTVシリーズ「Welcom Back Kottar」のテーマ曲として遣われ大ヒットしたこのシングル(よってバッキングが違う、こちらはストーン・ワーブラーズがバック。ちなみにメンバーは、元FABのマレイ・ウェインストック(kb)とケニー・アルトマン(b)、シーナー&コスのロン・コス(g)にセバスチャン)は、そのまま「おかえり、ジョン」と言うような温かいナンバー(ちなみにセバスチャンの音楽を形容するのに「ハートウォームな」、とか「人柄」といった単語を使わずに済ますのは難しい)。
残りはジェフ・ポーカロ(ds)とデイヴィッド・ハンゲイト(b)のTOTOのリズム隊に元フル・ティルト・ブギーのリチャード・ベル(kb)をバックにしたもので、曲によってはジェフ・バクスター(steel)、マイケル・オマーティアン(kb)らのゲストが加わる。ここで注目はスプーンフル時代のレパートリー、
"Didn't Wanna Have To Do It"と"Warm Baby"を取り上げていること。まあ出来はどちらもそれほど大した事無く、話題づくり程度。個人的にそれよりもハーモニカが冴え渡る曲が多いこと。ラストにぽつんと置かれた"Let This Be Our Time To Get Along"、狂おしいようなソロを聞かせる"I Needed You Most When I Told Her To Go"、午後のお昼寝にぴったりのロッカバラード"She's Funny"の3曲は今もって僕の心を乱すのだ。
一般的にセバスチャンのソロと言えば、豪華ゲストのファーストか、よりルーツ的な「Tarzana Kid」だろうけど、僕にとってはこの「Welcome Back」なのだ。
定番度■■ 偏愛度■■■(4つが最高)