#7トラフィック

Shoot Out at the Fantasy Factory
■Shoot Out The Fantasy Factory / Traffic
トラフィックはもちろん大好きなバンドで、僕が洋楽を聞き始めた時期には当然解散していたけど、スティーヴ・ウィンウッドが活動再開していた時期と重なっていたのにかかわらず、オリジナル・アルバムはファーストの「Mr.Fantasy」以外は入手が難しかった。僕が最初に買ったのは東芝の廉価盤シリーズROCK GREATEST1500シリーズでのファーストだったが、同じ頃に江南のコイケという今はないレコードショップで変形ジャケの英国盤「The Low Spark Of High Heeled Boys」を買っている(このショップの事はブログで散々書いてるけど、町のフツーのレコード屋だったのに、輸入盤のブームに煽られたのか、何故か英国盤、しかもマイナーどころを大量仕入れ(当時英国盤は日本盤LPよりも高かった、輸入盤新譜が1800円台の頃)、最終的に投売りで在庫処分をしたという経緯があった。もちろんそのおかげで、トラフィック、ハットフィールズ、ジム・キャパルディー、グレン・フィリップスなんてところを僕は聞く事ができたのだけど)。
さてその「Low Spark」は初期のサイケ路線とはずいぶん趣が違って、人に紹介するのになかなか難しかった。クラプトンっぽいといって騙して友人に聞かせてみたが、寝てしまったというのが大半。この「Shoot Out」では米南部アラバマのマッスル・ショールズのリズム・セクション、デイヴィッド・フッド(b)とロジャー・ホーキンス(ds)に交代していて、何故かジャマイカ録音。全5曲と眺めの曲が多いけど、それほど長さは感じさせないのは、やはり起伏に富む演奏力だろうか。英国バンドでありながら、いわゆる英国スワンプという狭いジャンルにとどまっていないのは、さすが。どの曲も素晴らしいが、"Evening Blue"と"Roll Right Stone"がとりわけ素晴らしい。
定番度■■■ 偏愛度■■■