Stompin' Room Only:The Marshall Tucker Band
マーシャル・タッカー・バンドの全盛期ともいえる70's半ばのライヴ音源を集めたもので、03年にShout Factory/Ramblin'というMTBの音源を再発しているレーベルからリリースされたもの。中心となっているのが、76年の11月から12月にかけての全英ツアーで11曲中8曲がこれ。残りは74年と75年のもの。76年ものは実際に77年にライヴ・アルバム化の予定もあったというが、何らかの理由でおクラ入りしていたものを復活させた意義は大きい。長尺の曲も多いが一気に聞かせる。ブルーズからの影響はやはり少なく、カントリーとジャズからの影響が多いのが異色。なつかしの「Where We Belong」からの、"This OL' Cowboy"が素晴らしく一気に引き込まれる。メンバーはダグ・グレイ(vo)、トイ・コールドウェル(vo,g,steel)、トミー・コールドウェル(b)、ジョージ・マッコークル(g)、ジェリー・ユーバンクス(sax,fl)、ポール・リドル(ds)。75年の「Volunteer Jam」からの"The Thrill Is Gone"にはウエット・ウィリーのジミー・ホール(harp)、オールマンズのディッキー・ベッツ(g)、チャック・リーヴェル(p)も参加。