woman#2

Future Games
■Woman Of 1000 Years / Fleetwood Mac
ピーター・グリーンジェレミー・スペンサーといった初期のマックを支えたギタリストが去り、ヘッド・イーストというバンドにいたアメリカ人のボブ・ウエルチ(g,vo)が加わった新しいマックのアルバムが、71年の「Future Games」。ac-gを使ったソフトサウンディングな作りが新鮮な1枚で、従来のブルーズ型の曲はぐっと少なくなっていて、見事な変身ぶり。これを当時はアメリカナイズと呼んだらしいが、霧がかったサウンドはどちらかというと英国的。ダニー・カーワン(この人を僕はあまり買っていないが)の一世一代の名曲が冒頭に収められた"Woman Of 1000 Years"で、空間的に広がりのある音が素晴らしい。
画像では鶯色だが、手持ちの日本盤LPはクリーム色だった。前作「Kiln House」で正式にメンバーとなったジョン・マクヴィー夫人のクリスティンもここでは2曲歌い、徐々に存在感を増してくる。