fool#2

Nobody's Fool
■Nobody's Fool / Dan Penn
またfoolか(^^;
白人でありながら(あるからこそ)黒人音楽を深い愛するミュージシャンは数多い。ダン・ペンという人は、60's末にアレックス・チルトンをフィーチャーしたボックス・トップスの登場に深くかかわったり、アレサ・フランクリンの"Do Right Woman Do Right Man"、ジェームズ・カーの"Dark End Of A Street"の作者として、どちらかというと「裏方」として知られていた。73年にBelから出た「Nobody's Fool」は初ソロで、どういうわけかサザン・ソウル色が薄い(僕としてはその方が都合いいが)。録音はメンフィス他で拠点としていたマッスル・ショールズのものもある。タイトル曲の"Nobody's Fool"は、トミー・マックルーア(b)、サミー・クリーゾン(ds)、マイク・アトレー(org)、チャーリー・フリーマン(g)のディクシー・フライアーズをバックにしてのもの。なんか軽いんだなあ。それはジョン・ヒューイーのsteelのせいかもしれないが…
このアルバムは長年入手困難だったけど、96年に独RepertoireからCD化され入手しやすくなった。ピチカート・ファイヴが、イントロをサンプリングしていた"Raining In Memphis"(メンフィス・ホーンが素晴らしい)、CCRのカヴァーでB・J・トーマス的な"Lodi"などいい曲多し。90'sに入ってスプーナー・オールダムとの共演作が話題となったペンだけど、これはもう立派なブルー・アイド・ソウル
だ。