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Lone Justice
■Ways To Be Wicked / Lone Justice
80年代のアメリカのロックがどんどん大味でつまらなくなっていった頃、一瞬光が射したように感じたことがあった。70's後半から、カントリー・ロック、ルーツ・ロックは時代遅れなものとされていたが、80's半ばに米インディーを中心にそういった音楽が注目されたこともあった。もちろんその間にパンク〜ニュー・ウェイヴのムーヴメントを消化しているので、ビート感覚など70'sのルーツ・ロックとは違いがあったが。それでも僕には渡りに舟だった。きっかけとなったのはトム・ペティーがバーズみたいな音を出すようになった頃だろう。ジミー・アイオヴァインがprodなどかかわったた一連のアーティスト〜スティーヴィー・ニックス、ブライアン・セッツアー、そしてこのローン・ジャスティス。まずはマリア・マッキーの美少女ぶりにやられた。それでいて気性の荒い歌い方にもやられた。デビュー曲"Ways To Be Wicked"は、トム・ぺティーが彼らに贈ったもの。このクリップでマッキーが着ていたスタジャンみたく、当時の僕はジャラジャラといろいろな物をつけ、エンブレムだかワッペンだか縫い付けていたことを思い出す。デビュー作「Lone Justice」('85)は、当時新興のゲフェンからリリース。

彼らは英国でも人気があり(それはパブロックの連中がカントリー好きなことと関係があるか?)、Old Grey Whistle Testでのこの映像も素晴らしい。不機嫌そうに歌うマッキーも。