me#3

Fearless
■Between Blue And Me / Family
バンド名ほどfamiliarではないファミリーは当時日本盤がなかなか出なかったこともあって、なかなか全貌がつかみにくかったけど、90'sに入って独Lineや英See For Miles、さらに英Mysticによる紙ジャケのCDが続きようやく系統立てて聞くことができる環境にあったが、通して聞いてみれば見るほど奇奇怪怪なバンドだったのだと納得。基本線はサイケデリックなんだろうけど、これにフォーク、ジャズ、ブルーズ、ファンクが絡む独自のスタイルを打ち出す。ロジャー・チャップマン(vo)とチャーリー・ホイットニー(g)、ロブ・タウンゼンド(ds)のトリオは不動ながら、流動的なメンバーもとっつきにくさを生んでいるか?今日紹介するのはモーグル・スラッシュから加わったジョン・ウェットン(b)をフィーチャーした後期の「Fearless」('71)からのナンバー、"Between Blue And Me"。スプーキー・トゥースあたりに通じるいわゆる英国ロックだけど、ハードロックでもプログレでもないこの音はなかなか説明しづらい。ウェットンが加わっていることから、プログレ的な1枚として紹介されている事もあるが、それは拡大解釈。"Take Your Partners"あたりはそういう気配がないこともないが…中期の重要なメンバーのポリ・パーマー(kb,fl,perc)の存在も陰ながら大きい。動画ではホイットニーとウェットン、二人ともダブル・ネック。