space#2

Space Ritual (W/Dvd)
■Space Is Deep / Hawkwind
宇宙の虚無感をディック・ミックのエレクトロニクスでうまく再現したのがこの時期のホークウインドで、ロバート・カルヴァート(vo)、デイヴ・ブロック(g,vo)、ニック・ターナー(sax,fl,vo)、レミー(b,vo)、サイモン・キング(ds)、デル・ダットマー(syn)、ステイシア(dancing)、ディック・ミック(electronics)というラインナップ。ドラッグの影響下にあるサイケデリック・ロックで、だらだらした曲もあるが、アコギが光るこの"Space Is Deep"なんかはすごく引き締まった印象。サイケデリックという衣装をまとってはいるが、基本的にグラム世代のブギー・バンドである事も音を聞けばよくわかる。
この2枚組「Space Ritual」('73)は、リヴァプールとロンドンでのライヴだけど、作り物っぽい印象もある。反復されるリズムは、実はプリミティヴなハウス・サウンドに聞こえない事もない。