dancing#2

Goats Head Soup
■Dancing With Mr.D / The Rolling Stones
大甘なバラードの"Angie"が入ってるせいで、ストーンズの「Goats Head Soup」('73)は、あまり聞くことのない1枚だったが、最近はそうでもないのだ。トップに入った"Dancing With Mr.D"は、怪しい曲調で、粘り気のあるミック・ジャガーのvo、ミック・テイラ−とキース・リチャーズの2本のgのからみが素晴らしい。前作「Exile On The Main St」までははっきり米南部を見据えていたけど、このアルバムはジャマイカ録音という事もあってか、方向性が変わってきた印象を受ける。リアルタイムのニュー・ソウルからの影響も受け、ビリー・プレストンの弾くclavinetが印象的な"100 Years Ago"、"Doo Doo Doo Doo"、後にジョニー・ウィンターもカヴァーしたブルージーな"Silver Train"、キース・リチャーズが歌うメロウなバラード"Coming Down Again"、ルーズな"Winter"と意外な名曲揃い。さてこの曲のMr.Dとは、一説ではDevilともDraculaとも言われてるらしい。