one#2

Meddle
■One Of These Days / Pink Floyd
追悼リック・ライトということで、ピンク・フロイドの「おせっかい」の中からのナンバー、"吹けよ風・呼べよ嵐"を。僕の世代では、70's後半プロレスラーのアブドーラ・ザ・ブッチャーの入場曲*1としてシングルカットされた事が思い出深いです。風のSEに続いて、ロジャー・ウォータースのbassが大きく鳴り響くスペーシーな曲で、デイヴィッド・ギルモアのスライド*2も裏味として効果的です。途中回転数を遅くして「One of these days,I'm going to cut you into pieces」というメッセージが流れますが、これはニック・メイスンによるもの。そういえば「Live At Pompeii」でのこの曲は、メイスンのクローズアップばかりでした。

それにしても「おせっかい」という邦題はインパクト大きいです。前作の「Atom Heart Mother」を直訳して「原始心母」としたり、有名な「ピンク・フロイドの道はプログレッシヴ・ロックの道なり」という帯を作ったりと、当時の東芝音工・洋楽部のセンスは確かなものがあります。人間の耳と波紋を重ね合わせたヒプノシスのジャケットからして、インパクト大(まあ牛のアップだった前作はおいといて)ですが、人間の耳が子宮内の胎児の形をイメージさせることから*3、子宮の内側から見た胎児を歌った歌がタイトル曲にも相当する大作の"Echoes"という指摘もあります。
http://www.avis.ne.jp/~fancysc/column31.html

*1:僕は全然知らなかったけど全日では歴代悪役レスラーの入場曲として続いているとか

*2:某moonweedさんによると、スライドgといえば、ギルモアでしょ(^○^)とのこと

*3:フロイドの未発表曲に"Embryo"というのもありました