away#2

American Flyer: Spirit of a Woman

American Flyer: Spirit of a Woman

60■I'm Blowin' Away / American Flyer
ジョージ・マーティンがプロデュースしたファーストに比べると77年に出たセカンド「Spirit Of A Woman」(UA)は、LP時代はあまり聞かなかったけど2in1のCDが手元にあるので流れで聞いてしまうのです。ピュア・プレイリー・リーグ、BS&T、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ブルーズ・マグースの元メンバーによるスーパー・グループと注目されたファーストに比べると、このセカンドは地味です、元々sswの集まりだった為1+1+1+1=4に過ぎなかった(CSN&Yなどは4以上だったわけですが)という事が暴露された事もありましたが、ダグ・ユールの影が薄く、クレイグ・フラーとエリック・カズの色合いが濃い1枚です。
イフ・ユアー・ロンリー

イフ・ユアー・ロンリー

 
カル・デ・サック

カル・デ・サック

"I'm Blowin' Away"は共作を含め6曲収録されたカズ作品の中では出色の出来です。voはどうもフラーのようですが、しっとりとしたナンバーです。エリック・カズという人は勿論sswとしてこの時点で2枚のソロをAtlanticから出して*1いるのですが、アメリカン・フライヤーのアルバムでは歌っていない様です。自身のヴァージョンは02年になってSlice Of Life*2からリリースされた「1000 Years Of Sorrow」に収められています。
1000年の悲しみ

1000年の悲しみ

またアメリカン・フライヤーのヴァージョンでもコーラスで参加したリンダ・ロンシュタットボニー・レイットのカヴァーもあります。

76年のOld Grey Whistle Testから

こちらは79年のローウェル・ジョージ・トリビュートから

*1:当時は当然廃盤でしたが、ワーナー・パイオニアが「ロック名盤」としてリイシューしています。また時代は飛んで90'sに入ると名盤探検隊によって発掘され、とりわけ最初のソロ「If You're Lonely」はベストセラーとなりました

*2:京都の老舗プー横丁の松岡さんが立ち上げたレーベル