night#3

Wonderland (Reis)

Wonderland (Reis)

79■Into The Night / Nils Lofgren
ニルス・ロフグレンというと今ではブルース・スプリングスティーンのEストリート・バンドのgtrという感じですが、70'sのグリンというバンドを率いての、更にニール・ヤングの傾倒して、クレイジー・ホースに加わり、A&Mに残したロックンロール色濃いソロ、といった活動を思い出します。
実際僕は初めて聞いたファーストは、ニール・ヤングストーンズ*1をミックスさせたようなシンプルな音作りでした。
Nils Lofgren

Nils Lofgren

A&MからMCA傘下のBackstreetへ移籍して「Night Fades Away」を出したのが81年。この「Wonderland」('83)はそれに続くものです。80'sに入っても基本的にシンプルでストイックなギター・ロックで、ケヴィン・マコーミック(b)、アンディ・ニューマーク(ds)にニルス(g,vo)というのが基本フォーマットで、曲によってはsynが入ったりする程度。カーリー・サイモン、ルイーズ・ゴーフィン、エドガー・ウィンターがvoで参加してる曲もあって、特にタイトル曲"Wonderland"では、ルイーズ・ゴフィンの艶っぽいvoが聞けます。久々に聞いてるのですが、思ったよりスライドを弾いていて、どれもがドライヴ感を伴った印象的なフレーズだったりします。
"Into The Night"は、重いリズムのすきまを縫うようにメロウなニルスのgが駆け抜けるナンバーで、よく聞くと83年の音をしています。

*1:"Keith Don't Go"という曲も入ってました