#2アレサ、エクソシスト、アマンダ・レアの事など
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F*1:Hさん、髪だいぶ切ったね〜*2
H*3:ハイ。知り合いの美容師さんがこの前独立したんでお願いしたんだけど、その人すごいソウルファン(付き合い長いけど知らなかった)で、オバマ大統領の就任式でのアレサ・フランクリンの話で盛り上がったの。
R*4:Hさん、ブラック系もOK?
H:まあフツーかな。アレサって言えば、60年代のアトランティックの〜とか*5じゃなくて、ウーピー(・ゴールドバーグ)*6がヴィデオに出てた"Jumping Jack Flash"なんですけど、アタシ的には。
R:80年代だよね。ストーンズで言えば「Dirty Work」*7の頃。ミックとキースの仲がいよいよ悪くて、少し前にミックもソロになった。アレサのヴィデオにもキースとロン・ウッドが出てたんだよね。
H:言わせて言わせて(^^) 強盗かなんかに*8追われて逃げてきて入ったスタジオで、コーラスシンガーでしょう?とか言われて、案内されたらアレサの後ろで歌うってやつ。ウーピーが出てるのは、「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」*9っていう同じタイトルの映画に出てるからですよね。
F:「カラー・パープル」は大学生の頃、講義終わってから見に言った覚えある*10。
H:あれは泣けましたよ〜 スピルバーグが賞ねらいとか言われてオスカー取れなかったのも悔しかったわ。
R:僕はあんまり映画見ないけど、このオバハン「ゴースト」に出てたんで知ってる。っていうか、「ゴースト」をネタにした「みなさんのおかげです」にもゲストで出たのを見た(^^)*11
F:これは有名な映画ですけど、ちゃんと見た事はないなあ。ライチャス兄弟*12がかかってたんだよね。
H:泣けますよ〜 「ゴースト」はサントラも買ったけど、モーリス・ジャール*13の名前を知ったのはあれが初めてだった。
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F:Hさんはもともと映画音楽が好きだったんでしょ?作曲家で好きとかある?
H:今は、映画の音楽って歌ものが多いじゃないですか?私が好きになったのもそういう映画から流れてくるヒット曲、"Fooy Loose"*14や"Somebody's Baby"*15や"Pretty In Pink"*16なんだったんだけど、そのうちに古い映画見るようになると、普通歌ないでしょ。そういうのに次第にはまっていったの。古い映画をヴィデオで見るようになってから。
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H:いつからか覚えてないけど、高校はあった。レンタル屋も近所だったから。
R:僕もあったよ。
F:その辺は世代が違うなあ。やっぱり僕は大学生も卒業近くなってからだもんなあ。
H:あたしが大学に入った頃に、カウチ・ポテト*17とか言ってヴィデオのブームがあったのね。その頃はもうヨーロッパの映画ばっかり。ニーノ・ロータとかミッシェル・ルグランとかフランシス・レイとか。音楽家で映画を選んでた事もあったね。
R:その頃の彼氏がそっち好きだったとか? モーリス・ジャールの名前さっき出てたでしょ。息子がジャン・ミッシェル・ジャールってシンセ弾きで、プログレの世界でもちょっと話題になった人。
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F:(そっちへ持ってくか!)エアロスミスやハートが出てた「California Jam2」のライヴLPにも入ってた。流れにすごく違和感あったけど、人気あったのかなあ?
H:その頃のBFは、映画なんて全く見ない人だったから、ずっと一人で見てたわ。
(ジャン・ミッシェル・ジャール)結構いい男でしょ。名前は知ってるけど、聞いたことない。プログレの人が映画音楽をやるというのも結構あったでしょ。ピンク・フロイドとか、マイク・オールドフィールドとか。
R:ジャン・ミッシェル・ジャールはヨーロッパでは人気あったみたい。けど野外のフェスで、このシンセはちょっと意外。割とハードロック系が多かったんでいいアクセントになったんじゃない? あと、マイク・オールドフィールドのは、使われただけ。「エクソシスト」の"Tubullar Bells"でしょ。あんなホラー映画に使いやがって、って怒ってみたいだけど。
F:でもあのシングル大ヒットしたよ。アルバムとは全くの別ヴァージョンだけど。「エクソシスト」を僕に語らせると長くなるけど、"Tubullar Bells"は外せないなあ。人を不安にさせる音楽ってあるんだ、って初めて思った。
R:映画館で失神者多数でたとか、ってあれ作りだったんでしょ?
いいシーンは見せない!という予告編。昔はこうでした。
F:昔はそういう東宝東和的な宣伝*18もあったから。ただキリスト教文化の欧米と日本では受け取られ方が、全然違ったからね。怖かったのはリーガン(リンダ・ブレア)のお腹にHELP MEの文字が浮かぶシーン。
H:「エクソシスト」って見たのはずいぶん後ですけど、痰吐くでしょ。あれがバッチー。あとあそこに十字架を押し付けたり、そういうところから目をそらしたかったわ。
R:「2」ってのを見たけどアフリカの話だった。イナゴがなんとかって。
H:イナゴってうちの田舎の方食べるんですよ。佃煮で、昔。さすがに今は食べないのかなあ。
F:蜂の子なら食べたことある(^^) エクソシストは、最初のは「フレンチ・コネクション」のウィリアム・フリードキン、「2」は「ポイント・ブランク」*19のジョン・ブーアマンが監督だったけど、作者のブラッティが怒ってだいぶ経ってから「3」を撮った。*20
H:リンダ・ブレアってティーン女優だったけど、やっぱり大人になってからダメでしたね。
F:「エアポート」シリーズには*21でてたけど。可愛くないもん。テイタム・オニールよりもまだ下な感じ(ファンの方いたらすまん)。テイタム・オニールはそりゃあの頃可愛かった。「がんばれベアーズ」の頃。当時クラスにはテイタム派とジョディ・フォスター派に分かれたな。*22
H:ボストンの"Amanda"聞くと思いだす?*23
R:僕はアマンダ・レアを思い出す(^^)
F:(爆笑)アマンダ・レアって結局男だったの?
R:そういう噂もあったけど、結局は低音ボイスの女性だったみたい。
H:どういう人?
R:ロキシーの「For Your Pleasure」のジャケットのモデルで、ディスコの歌を歌ってた人だけど、ニューハーフっぽいルックスと声で疑惑があった人。ロキシーの「Country Life」はアマンダじゃないけど、下着姿の右側の人がニューハーフだったから混同してそういう噂になったのかもしれんね。ヘアが見えると話題になりました。アメリカ盤のLPはモデルなしの草むらジャケだった。*24
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F:ミュンヘン・サウンドっていうんだよね。あやしい。そもそもミュンヘンってのが*25。
H:(you tubeを見ながら爆笑)何これ?筋肉質!
R:下品でしょ(^^) ニューハーフのSMの女王様みたい(^^) デイヴィッド・ボウイやブライアン・フェリーとも噂があったよね。あと最近知ったけどダリの愛人でもあったらしい。
H:ダリってあのダリ?
R:そう。サルヴァトール・ダリ*26
F:「悪魔の住む花」じゃなくて?
F:(誰も突っ込まないので)「ウルトラセブン」の怪獣*27。花に住んでて、花粉を通して鼻から入ってくる。
H:今の時期ヤヴァイね。
H:ウルトラシリーズはうちは全然。女ばかりだから、そういうヒーローものって全然わからないの。ララベル(「魔法少女ララベル」)とかスパンク(「おはようスパンク」)とかそういうアニメばっかり。お姉ちゃんは、999*29とか見てたけど、私はまだよくわからなかった。
F:999ってもう高校だ。修学旅行で旅館のTVでゴダイゴ*30が歌ってた。ベストテンかなんかで。
R:この前「ハッピー・フライト」*31を見たけど、音楽ミッキー・吉野だった。
H:映画見ないんじゃなかったの?
R:洋画はね。あれはANAでしょ。そのあとすぐJALの制服着た映画もあった。
F:それは「フライング・ラビッツ」でしょ。「ハッピー」にはフッキ―(吹石一恵)*32も出てるんで気にはなる。
H:声低いよね。あの子。
F:それは相当前でしょ。(フッキ―の)親父は元近鉄の選手*34なの。パリーグでは昔近鉄好きだったから、感慨深い。
H:「雪に願うこと」ってよかった。佐藤浩市好きなんです*35。
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R:あの人ブラック・サバス好きなの有名な話。結構熱心なヘヴィ・メタル・ファンらしい。「炎」*36にも書いてたことあったよ。
F:酒井康*37ね。パープルの「Come Taste The Band」の新しいライナーで、「ハードロックファン以外に高い評価」と書いてるけど、なんとなく苦々しい感じがするなあ*38。
R:トミー・ボーリンって基本的にダビングの人だから、それができないライヴだと、感じが変わるね。悲劇なのは、調子悪いパープル時代のライヴ*39が、大々的に出てる事と、早死にしたことね。
F:ジョー・ウォルシュ*40、ドミニク・トロイアーノ*41、ボーリンを出したジェイムズ・ギャングってもっと評価されてもいいのに…
H:Fさん的な3大ギタリストね。スライド・ギターって80年代は姿消してたけど、復活したね〜*42
R:ボニー・レイットあたりも不遇の時代だったでしょ。ブルース・ロックがちゃんと評価されたのは、90年代に入ってからだもんね。それまではブルース=時代遅れ、だった。
F:70'sの音楽が、レア・グルーヴとか言って若い人たちに評価されてからでしょ。日本でもティン・パン・アレーとかが、クラブのDJが支持して*43
H:松本隆トリビュートってあったでしょ。スピッツとかオザケンとか中村一義とかが出た。
F:風待ミーティング*44ね。南佳孝とか鈴木茂も出てた。そういえば昼ネットで見たら、鈴木茂が大麻で捕まったそうで、ちょっとびっくりというか残念です。
(以下ここへもどる)
*1:最近買ったのはスクーターズ、今年初めて体験したのはメイド居酒屋
*3:最近買ったのはサーフ・コースターズ、今年初めて体験したのはゴルフの打ちっぱなし
*4:最近買ったのはナショナル・ヘッド・バンド、今年初めて体験したのはぎっくり腰
*5:まあ一般的には一番有名なのは「Lady Soul」('68)でしょう
*6:スピルバーグ監督の「カラー・パープル」でいきなり主演した黒人女優。シリアスからコメディーまでこなす人。「天使にラブソングを」シリーズが一番有名でしょうか
*7:Virginだけど、日本ではCBSソニーから出た1枚。シングルは"Harlem Shuffle"
*8:タクシーに乗ったら拳銃突きつけられた
*9:映画ではこのタイトルがというのが暗号になっていた
*10:若かったから可能。今は仕事帰りに見たら(そもそもそれが不可能だけど)即寝てしまうでしょう
*11:それで見た気になってしまうのもコワイ。とんねるずの「みなさんのおかげです」はある時期まで「無敵」のおもしろさでした
*12:元祖ブルー・アイド・ソウル・デュオ。一番有名なのは"You've Lost That Loving Feeling"(ふられた気持ち)です
*14:「フット・ルース」の主題歌。それまでウエストコースト的なイメージがあったケニー・ロギンズが80'sロックに転向した1曲。映画ではケヴィン・ベーコンがブレイク
*15:映画「初体験・リッジモント・ハイ」の主題歌でジャクソン・ブラウンがヒットさせた。ジェニファー・ジェイソン・リーの処女喪失シーンで流れます
*16:映画「プリティ・イン・ピンク」主題歌。サイケデリック・ファーズが歌っていました。モリー・リングウォルドの名前を知らしめたジョン・ヒューズ監督の傑作青春劇です
*17:カウチ(=ソファ)に寝転がってポテト・チップスを食べながら映画を見る習慣、みたいにヴィデオの普及とともに広まった風俗習慣だと思ってたら、調べてみると高カロリー食を食べてばかりという不健康な生活の意味合いもある事に気づいた
*18:失神者増=恐怖度高ということね
*19:リチャード・スタークの「悪党パーカー」シリーズの映画化。モダン・ハードボイルドの大傑作です
*20:更に「ビギニング」というのもあるらしい
*21:「'75」かな
*22:音楽ではオリヴィア・ニュートン・ジョン派とスージー・クアトロ派
*23:テイタムの役名はアマンダだったから。深い!
*24:これは有名な話で、このジャケに萌えた当時中高生は多かったらしい
*25:ディスコ・サウンドは勿論発祥の地はアメリカでフィラデルフィアのフィリー・サウンドというのが定説ですけど、70's後半にはドナ・サマーを売り出したジョージオ・モローダーの繰り出すユーロピアン・ディスコ・サウンドが日本では席巻。怪しげなディスコヒットがチャートをにぎわしました
*26:シュールリアリズムの有名なスペイン出身のアーティスト
*28:高校の担任が好きだった。ある世代にはディーヴァかもしれない
*29:松本零士原作の「銀河鉄道999」。少年キング連載でした。アニメとコミックでは主人公の哲郎の顔が違う事が話題になりました
*30:ゴールデン・カップスにもいたミッキー吉野のグループ。デビュー曲「僕のサラダガール」はCM曲でした
*31:「スウィング・ガールズ」を撮った矢口史靖監督の新作。この人もPFF出身で、デビュー作「裸足のピクニック」を中野武蔵野館で見に行った時に、キリ番来場者として監督から握手を求められました
*32:若手(でもないか)実力派。もちろんルックスもOK
*34:吹石徳一は地味な選手でした。ロッテに敗れて優勝逃した試合でもホームラン打った
*35:ちなみにうちの奥さんはこの人大嫌いだそう
*36:シンコー・ミュージックから出た「BURRN」誌の姉妹誌。活字ばかりでうれしいけど、立ち読みしか経験ない
*37:その「BURRN」〜「炎」と雑誌を作った編集長。かなりマニアックなヘヴィイ・メタル・ファン
*38:要はハードロックの王者、パープルらしくないアルバムだから評価してもらっちゃ困る、みたいな
*39:日本公演は手の怪我と言われたが、実際は質の悪いドラッグを腕にうったからと言われています
*41:後にゲス・フーにも参加した
*43:「キャラメル・パパ」というコンピもあった