world#3

Songs From the Big Chair

Songs From the Big Chair

99■Everybody Wants To Rule The World / Tears For Fears
ティアーズ・フォー・フィアーズは、81年のデビュー当時、エレクトロニック・ポップの新星と言われていました。ローランド・オーザバル(g,kb,vo)、カート・スミス(b,g,kb,vo)のデュオで、ファースト「The Hurting」(Phonogram)からのシングルでは、"Pale Shelter"(#5UK)が好きでした。アコギをうまく使ったりして、ピンク・フロイドがテクノをやってるようなイメージもありました。
Hurting

Hurting



#3まで上がった初期の代表曲"Mad World"
その後しばらくブレイクがあり、いわゆる一発屋だったのかな?と思われた頃、世界的にブレイクしたセカンド「Songs From The Big Chair」('85)を引っさげてカムバックしました。日本ではCMにも使われた"Shout"のキャッチーなメロディーで知られるようになりましたが、この"Everybody Wants To Rule The World"では、それまでのテクノ云々から抜け出した音作りが新鮮です。これがヒットした85年は第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンと言われていた時期で、多くの先鋭的なブリティッシュ・ニュー・ウェイヴ・バンドが、アメリカでも受けるメロディアスな感じに移行しつつあった時期です。TFFのこの曲もドライヴするgソロなど、それまでになかった開放感が印象的です。