heart#2

Seconds of Pleasure (Exp)

Seconds of Pleasure (Exp)

119■Heart / Rockpile
「白人による最高のロックンロール・バンドの一つはロックパイルである」という気持ちは今も変わっていません。バンド名はラヴ・スカルプチャーを辞めたデイヴ・エドモンズのファーストソロ('70)のタイトルから取られています。76年になってSwan Songと契約したエドモンズは、旧知のニック・ロウ(b,vo〜ブリンズレー・シュワーツ)、テリー・ウィリアムズ(ds〜マン)、ビリー・ブレムナー(g,vo)と共にロックパイルを結成します。エドモンズのツアー、設立されたばかりのStiffレーベルのツアー、ロウのファースト「Jesus Of Cool」(これはスティッフの創設者、ジェイク・リヴェラが新たに立ち上げたRaiderからリリース)、エドモンズの「Tracks On Wax4」、ロウがプロデュースしたミッキー・ジャップの「Juppnese」、エドモンズの「Repeat When Nescessary」、ロウの「Labour Of Lust」と次々とアルバムに参加。80年にはカンボジア難民救済コンサートで、ロバート・プラントのバックでステージに立ちました。いよいよリリースされたのが結果的に唯一の作品となった「Seconds Of Pleasure」('80)です。レーベルはリヴェラが更に立ち上げた新レーベルのF-Beatからです。





"Heart"はオリジナル・ヴァージョンとも言えるデモがロウの初期音源を集めた91年の「Wilderness Years」(Demon)に入っていますし、ロウの3枚目「Nick The Knife」でもレゲエ風にarrされて再演。
The Wilderness Years

The Wilderness Years

Nick the Knife

Nick the Knife

特にA面は聞き倒した覚えがあります。リリース当時中村とうよう翁(ミュージック・マガジン編集長でした当時)は、こき下ろした覚えがありますが、それもなんとなくわかります。