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フェイマス・ラスト・ワーズ(紙ジャケット仕様)

フェイマス・ラスト・ワーズ(紙ジャケット仕様)

179■My Kind Of Lady / Supertramp
スーパートランプのメガヒット・アルバム「Breakfast In America」('79)はジャケットのウエイトレスのオバチャンが印象的でした。今でも覚えてますが僕はこれと、リッキー・リー・ジョーンズのファーストを新譜として一緒に買いました。エイデンが栄電社と名乗ってエスミーというレコード・ショップをやってた頃。柳橋とかあのあたりでした。
Breakfast in America

Breakfast in America

さて初期にはプログレ的なイメージのあったスーパートランプですが、A&Mというレーベルの色もあってか、知的なイメージが先行して「Breakfast〜」以前の作品はどうもなじめません。もちろん"From Now On"というような名曲はあるのですが…

「Breakfast〜」があまりに売れたため、やはり彼らも次の手がなかなか出せずにいたようで、ライヴ盤を出して区切りを付けた後、82年にリリースされたのが「Famous Last Words」です。まだ前々作の余波もあって、#5と健闘しましたが、あの熱狂が嘘のように冷めてしまったのも事実です。#5まであがった"It's Raining Again"がロジャー・ホジソン作だったのに対し、この"My Kind Of Lady"は、リック・デイヴィスのペンによるものです。オールディーズ・マインドあふれる曲調とヴィディオには笑えます。もうこの頃になると英国的なポップセンスがプログレ的なイメージを払拭させています。

ロジャー・ホジソンは本作後脱退し、ソロになっています。バンドはデイヴィスを中心に活動を続けますが、次第に失速します。