09033■■リオ・ロボ('70米)

リオ・ロボ [DVD]

リオ・ロボ [DVD]

監督:ハワード・ホークス
主演:ジョン・ウェインジェニファー・オニール
僕が熱心に映画を見出した90'sには、ハワード・ホークス研究みたいなものがいろんな雑誌に出てた気もするのですが、最近はどうなんでしょう?ホークスの遺作となった70年作で、「リオ・ブラボー」、「エルドラド」と三度ジョン・ウェインと組んでいます。この3つは何の関連もありませんが「三部作」と言われることが多いです。というのは主役がウェイン、慕う若手(ここではホルヘ・リヴェロとクリストファー・ミッチャム)、陽気な老人(ここではジャック・イーラム)、勝気な女性(ここではジェニファー・オニール)という図式が共通した娯楽性の強い西部劇だからです(従来は友人という役柄もあったのですが、今回はそれはなしで若手が2人となってます)。面白いのは南北戦争末期、元北軍大佐のウェインが元南軍兵士のミッチャムを助けるという設定です。脚本は、原作者バートン・ウォールとSF作家リー・ブラケットで、ブラケットは三部作共に参加しています。「おもいでの夏」('71)が代表作に挙げられることが多いジェニファー・オニールですが、僕としてはこれですね。また顔を傷つけられるシェリー・ランシングはその後女優を辞め、コロムビア社長、20世紀フォックス社長、パラマウント会長まで上り詰めたキャリア・ウーマンだそうです。