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Wildlife

Wildlife

184■Lay Down(Candle In The Rain) / Mott The Hoople
モット・ザ・フープルのIsland時代はとにかく売れなかった、と書かれてるものが多いです。評論家筋には評判が良かったファーストもいいアルバムなんですが、後のCBS時代のグラム・ロックなものばかり評価されてる気もします。さて3枚目「Wildlife」('71)は、半数近くミック・ラルフスが歌い、おまけにカントリー・ロック的なアプローチにも挑戦した一般的にはほとんど無視された1枚です。まあ好きな世界ですし、ファーストのディラン的な世界から遠からずといった印象ですけどね。受け入れられなかったんですね。何曲かで弾いているジェリー・ホーガン(steel)はパブロック周辺の人らしいです。10分にわたるライヴ・ヴァージョンの"Keep A Knockin'"はリトル・リチャード作品でかなりエキサイティングなステージの片鱗がうかがわれます。もう1曲カヴァーがあって、メラニーの作品"Lay Down(Candle In The Rain)"を取り上げています。コーラスでジェス・ローデン(イアン・ハンターとラルフスはローデンのいたブロンコのアルバムにも参加しています)が参加しています。arrはオリジナルに忠実でとりわけ変わったことをやってるのではないですが、意外なカヴァーです。
この路線が完全に失敗だと気がついた、バンドは次の「Brain Capers」('71)で再びロックンロールに戻ってくるのですが、時すでに遅し。瀕死状態でIslandからCBSに移籍し、起死回生の「All The Young Dudes」('72)で復活するのです。

さて、この時期恒例の水もの特集というか、雨の歌です。梅雨入りもしたことですし、昔取り上げたものも書き足しながら書いていこうかと思います。

これはメラニーのオリジナルの方