色#4

FLY ON STRANGEWINGS(紙ジャケット仕様)

FLY ON STRANGEWINGS(紙ジャケット仕様)

■Big Yellow Taxi / Marianne Segal & Silver Jade
マリアン・シーガルもジェイドも03年に英Lightning TreeからCD化されるまで、存在すら知らなかったのはちと恥ずかしいか。「英国のPP&M」と言われたあたりで、フォーク〜トラッド派から無視されるのは当然な気もしますが…
69年に紅一点のマリアンヌ・シーガル(vo)、デイヴ・ウェイト(g,vo)、ロッド・エドワーズ(kb,vo)の3人で結成され、DJMと契約しています(エドワ−ズがジェイド以前にいたピカデリー・ラインやエドワーズ・ハンドまで最近はCD化が進んでます)。わずか2年で活動を休止するトリオですが、「Fly On Strangewings」('70)は、アメリカ的な視点も取り入れたフォークロックです。とは言っても英国らしい気品に満ちていますが。サポートとしてモーグル・スラッシュからジョン・ウェットン(b)、ジェームズ・リザーランド(g)、スペンサー・デイヴィス・グループのピート・ヨーク(perc)、ペンタングルのテリー・コックス(ds)、後にジェファーソン・スターシップのピート・シアーズ(b)、ルネッサンスのクレム・カッティニ(ds)らが参加しています。
ジョニ・ミッチェルの初期の代表作として知られる(「Ladies Of The Canyon」に収録)"Big Yellow Taxi"は、CD化にあたって加えられたナンバーで、71年のシングル(ウェットンが参加とクレジットあり)で、これのB面がジェームズ・テイラーの"Carolina On My Mind"なことからコマーシャルな線を狙ったのが明らかです。残念ながら目論見は成功しているとはいえませんが…
ジェイド解散後、マリアンはソロに転向していますが、メジャーと契約せずフォーク・クラブやカレッジを拠点に活動を続けますが、短命に終わっています。これは87年の作品とか。youtubeに直接マリアンが投稿!