10010★★ある日わたしは('59日本)


監督:岡本喜八
主演:上原美佐宝田明上原謙三宅邦子宮口精二水野久美山田真二
喜八第4作。これも未ソフト化の1本ですが、そのわけはわかる気がします。石坂洋次郎の原作の文芸ものですが、発想がいかにも古くさい。主演はもうやめたくてしょうがなかったのを説得しての起用となった上原美佐*1で、喜八作品には3本出てますが、これが一番大きな役。いわゆるメロドラマで、婚前セックスを認める奔放な水野久美と、悩む上原(その悩み方も一風変わってますが)が対象的に描かれますが、上原の母、三宅と宝田の父、上原謙が昔恋人同士だったという因縁話になってどうも暗い。やはり喜八にはこういう話は似合わないのです。子役で星由里子、そして後の田村奈巳(ここでは田村まゆみ〜おさげ髪がかわいらしい〜)が出演。
1h35